Claude Code 2.1.85 リリース — フック強化・MCP改善・多数のバグ修正
Claude Code 2.1.85では、フックの条件実行やMCPのOAuth改善など、開発者向けのインフラ機能が強化されるとともに、ターミナル互換性・メモリリーク・UI描画に関する20件超のバグ修正が含まれています。
技術的な変更
フックの条件実行
フックに ifフィールド が追加され、パーミッションルール構文(例: Bash(git *))を使ってフックの発火条件を絞り込めるようになりました。これにより、特定のコマンドパターンにマッチしたときだけフックを起動でき、不要なプロセス生成を抑制できます。
if: "Bash(git *)" のような条件を付与することで、Gitコマンドにのみ反応するフックを宣言的に記述できます。CHANGELOGには「reducing process spawning overhead」とあり、この変更の主な目的はパフォーマンス改善です。
PreToolUseフックによるAskUserQuestionの充足
PreToolUseフック が updatedInput と permissionDecision: "allow" を同時に返せるようになり、AskUserQuestion への回答をフック側で提供できるようになりました。これにより、独自UIを持つヘッドレス統合環境が、Claude Codeのインタラクティブなプロンプトを介さずにユーザーへの質問に答えられます。
MCP関連の改善
CLAUDE_CODE_MCP_SERVER_NAME および CLAUDE_CODE_MCP_SERVER_URL 環境変数が headersHelper スクリプトに渡されるようになり、1つのヘルパースクリプトで複数のMCPサーバーを識別・処理できるようになりました。
MCP OAuthは RFC 9728 Protected Resource Metadata ディスカバリーに対応し、認可サーバーの検出が標準化されました。また、リフレッシュトークンが存在する状態でのステップアップ認可の失敗も修正されています。403 insufficient_scope を受けたサーバーが正しく再認可フローをトリガーするようになります。
OpenTelemetry出力の制御
tool_parameters のOpenTelemetryイベントへの出力が OTEL_LOG_TOOL_DETAILS=1 フラグで制御されるようになりました。このフラグが設定されていない場合、tool_parameters はOpenTelemetryのtool_resultイベントに含まれません。
スクロール・描画パフォーマンスの改善
大きなトランスクリプトのスクロールパフォーマンスを改善するため、WASMベースのyoga-layout が 純TypeScript実装 に置き換えられました。また、大きなセッションでコンパクション(会話圧縮)が発火する際のUIのスタッターも低減されています。
ターミナル互換性の修正
Ghostty・Kitty・WezTermなど Kittyキーボードプロトコル に対応するターミナルで、Claude Code終了後にターミナルが拡張キーボードモードのまま残るバグが修正されました。この問題により、終了後もCtrl+CやCtrl+Dが正常に動作しないケースがありました。SSH接続時やVS Code統合ターミナルで生のキーシーケンスがプロンプトに表示される問題も合わせて修正されています。
その他の主要なバグ修正
今回のリリースに含まれる主要なバグ修正は以下のとおりです:
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/compactが会話の肥大化により「context exceeded」で失敗する問題を修正 - リモートセッションでストリーミングが中断された際のメモリリークを修正
- エッジ接続の再接続時に新規TCP接続を使用するようにして、ECONNRESET の繰り返しエラーを修正
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deniedMcpServers設定がclaude.ai MCPサーバーをブロックしない問題を修正 - Python Agent SDK:
--mcp-config経由のtype:'sdk'MCPサーバーが起動時に破棄される問題を修正 - Remote Controlセッションが権限解決後も「Requires Action」のままになる問題を修正
- スラッシュコマンド実行後にプロンプトがキューに詰まり、上矢印で取得できなくなる問題を修正
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/plugin enableおよび/plugin disableが、プラグインのインストール場所と設定での宣言場所が異なる場合に失敗する問題を修正 -
--worktreeが非gitリポジトリでWorktreeCreateフックの実行前にエラー終了する問題を修正
まとめ
2.1.85は、MCPの標準準拠・フックの精緻化・ターミナルプロトコルへの正確な対応という三つの軸で、Claude Codeの実運用環境での信頼性を高めるリリースです。特にフックの条件実行とPreToolUseによるAskUserQuestion充足は、ヘッドレス環境や自動化パイプラインでの組み込みユースケースを広げる拡張点として注目されます。