Claude Code 2.1.117 リリース:フォークサブエージェントの外部ビルド対応とバグ修正多数
Claude Code 2.1.117では、フォークサブエージェントの外部ビルド有効化、MCPサーバーの並列接続によるスタートアップ高速化、ネイティブビルドでの検索ツール刷新など多岐にわたる機能追加と、OAuth認証・WebFetch・Opusコンテキスト計算など重要なバグ修正が含まれています。
背景
本リリースは、フォークサブエージェント機能の外部ビルドへの開放を中心に、開発体験・パフォーマンス・信頼性の各面で複数の改善を積み重ねたリリースです。特に、実運用で発生しうる認証トークン失効やWebFetchのハング、Opusのコンテキスト計算ミスといった重大なバグへの対処が含まれており、プロダクション利用の安定性向上に重点が置かれています。
技術的な変更
フォークサブエージェントと環境変数制御
フォークサブエージェント機能が、環境変数 CLAUDE_CODE_FORK_SUBAGENT=1 を設定することで外部ビルドでも有効化できるようになりました。これまで内部ビルドにのみ提供されていたこの機能を、外部ユーザーが自己責任で有効化できるオプトインの仕組みとして開放しています。また、--agent フラグで起動するメインスレッドのエージェントセッションでも、エージェントのフロントマターに記述された mcpServers が読み込まれるようになりました。
MCPサーバー接続の並列化
ローカルおよびclaude.aiのMCPサーバーが両方設定されている場合、接続処理がデフォルトで並列実行されるようになりました。これにより、MCP構成が複数あるプロジェクトでのスタートアップ時間が短縮されます。また、SDK reload_plugins がユーザーのMCPサーバーをシリアルに再接続していた問題も修正されており、プラグインリロード時の遅延も解消されています。
ネイティブビルドにおける検索ツールの刷新
macOSおよびLinuxのネイティブビルドにおいて、Glob ツールと Grep ツールが、Bashツール経由で利用できる組み込みの bfs(高速ファイル検索)と ugrep(高速grep実装)に置き換えられました。従来は検索のたびにツールの往復通信が発生していましたが、Bashツールに統合することでそのオーバーヘッドが排除されます。Windowsおよびnpmインストールのビルドはこの変更の対象外です。
OpenTelemetryの属性拡張
OpenTelemetryのイベントに新たな属性が追加されました。user_prompt イベントにはスラッシュコマンドの command_name と command_source が付与され、cost.usage・token.usage・api_request・api_error の各イベントにはモデルがエフォートレベルをサポートする場合に effort 属性が含まれるようになりました。カスタム/MCPコマンド名は OTEL_LOG_TOOL_DETAILS=1 を設定しない限り、デフォルトでリダクション(伏字化)されます。
データ保持期間スイープの対象拡張
cleanupPeriodDays による保持期間スイープの対象が拡張されました。これまで対応していたディレクトリに加え、~/.claude/tasks/・~/.claude/shell-snapshots/・~/.claude/backups/ が新たに対象に追加され、古いデータの自動クリーンアップが網羅的に機能するようになりました。
デフォルトエフォートの変更
Pro/Maxサブスクライバー向けに、Opus 4.6 および Sonnet 4.6 でのデフォルトエフォートが medium から high に変更されました。
重要なバグ修正
本リリースには、実運用で影響が大きい複数のバグ修正が含まれています。
認証関連では、Plain-CLI OAuthセッションでアクセストークンがセッション中に失効した際に「Please run /login」エラーで停止していた問題が修正され、401レスポンスを受け取った時点でトークンをリアクティブに再取得するようになりました。あわせて、CLAUDE_CODE_OAUTH_TOKEN 環境変数でトークンを指定して起動した場合に /login コマンドが機能しなかった問題も修正されています。
WebFetchとネットワーク関連では、非常に大きなHTMLページを取得した際にHTMLからMarkdownへの変換前に入力を切り捨てることでハングを防ぐ修正、プロキシが HTTP 204 No Content を返した際に TypeError ではなく明確なエラーを出力する修正、BunランタイムでリモートAPIリクエストに NO_PROXY が反映されない問題の修正が行われています。
Opusのコンテキスト計算ミスとして重要なのは、Opus 4.7 セッションで /context のパーセンテージ表示が過大になり、不必要に早期のオートコンパクトが発生していた問題です。Claude Codeが200Kのコンテキストウィンドウで計算していたところを、Opus 4.7のネイティブである1Mコンテキストウィンドウを正しく参照するよう修正されています。
その他、Bedrockのアプリケーション推論プロファイルでOpus 4.7をthinking無効で使用した際に400エラーが発生する問題、サブエージェントが別モデルで動作する際のマルウェア警告誤検知、Linuxでバックグラウンドタスクが存在する際のアイドル再レンダリングループによるメモリ増加なども修正されました。
まとめ
Claude Code 2.1.117は、フォークサブエージェントの外部開放とネイティブビルドの検索ツール刷新という機能拡張に加え、OAuth認証フローの堅牢化やOpus 4.7のコンテキスト計算修正など、実運用に直結するバグ修正を多数含むリリースです。特にOAuthのリアクティブなトークンリフレッシュとOpusのコンテキストウィンドウ修正は、長時間セッションの安定性に大きく寄与します。