Claude Code 2.1.120 リリース — Windows対応強化とバグ修正多数
Claude Code 2.1.120では、WindowsのGit Bash依存の解消、新サブコマンドの追加、複数のクラッシュ・誤動作の修正が行われました。
背景
CHANGELOG.md への記載内容によると、本リリースはWindows環境でのセットアップ障壁の低減、CI/CDパイプラインでの活用拡大、および実運用で報告されていた複数の不具合解消を目的としています。特にファイルディスクリプタ枯渇によるホスト全体クラッシュや、MCP接続の意図しない切断といった深刻な問題が修正対象に含まれています。
技術的な変更
Windows対応の強化
Windowsでの実行環境として、Git for Windows(Git Bash)が必須ではなくなりました。Git Bashが存在しない環境では、Claude Codeは自動的にPowerShellをシェルツールとして使用します。これにより、Git Bashのインストールを前提としていた従来の制約が解消され、よりクリーンなWindows環境での導入が可能になります。
claude ultrareview サブコマンドの追加
claude ultrareview [target] サブコマンドが新たに追加され、/ultrareview をCI環境やスクリプトから非インタラクティブに実行できるようになりました。実行結果はstdoutに出力され、--json オプションで生のJSON出力も取得できます。終了コードは完了時に 0、失敗時に 1 となり、CIパイプラインへの組み込みを想定した設計です。
その他の機能追加
今回のリリースで追加・改善された機能は以下の通りです:
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${CLAUDE_EFFORT}変数をスキルのコンテンツ内で参照可能に - サブプロセスに
AI_AGENT環境変数を設定し、ghコマンドがトラフィックをClaude Codeに帰属できるように - デスクトップアプリやスキル/エージェントが既にインストール済みの場合、それらのインストールを勧めるSpinnerのヒントを非表示に
- ターミナルがスクロールイベントの代わりに矢印キーを送信する場合に「PgUp/PgDnでスクロール」ヒントを表示
- 多数のclaude.aiコネクタが設定されているが未認証の場合のセッション開始を高速化
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claude plugin validateがmarketplace.jsonのトップレベルで$schema・version・descriptionを、plugin.jsonで$schemaを受け入れるように - Autoモードの自動コンパクト表示を
auto(小文字、トークン数なし)に変更し、誤解を招く表示を修正
バグ修正
今回修正された不具合の中でも特に影響度の高いものを挙げます:
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findコマンドによるファイルディスクリプタ枯渇: Bashツール内で大規模ディレクトリツリーに対してfindを実行するとオープンファイルディスクリプタが枯渇し、macOS/Linuxのネイティブビルドでホスト全体がクラッシュする問題を修正 - stdio MCP接続の意図しない切断: stdio MCPツール呼び出し中にEscキーを押すとサーバー接続全体が閉じられるリグレッション(2.1.105で混入)を修正
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DISABLE_TELEMETRY/CLAUDE_CODE_DISABLE_NONESSENTIAL_TRAFFICがAPIおよびエンタープライズユーザーの使用状況メトリクステレメトリを抑制しない問題を修正 - 誤検知のパーミッションプロンプト: Autoモードでパイプとリダイレクトの両方を含む複数行Bashコマンドで「Dangerous rm operation」が誤って表示される問題を修正
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/rewindおよび他のインタラクティブオーバーレイがclaude --resume起動後にキーボード入力を受け付けない問題を修正 - ターミナルのスクロールバック重複(非フルスクリーンモードでのリサイズ・ダイアログ閉時・長時間セッション時)を修正
- フルスクリーンモードで長い選択メニューが画面下に切れる問題を修正(フォーカス中の項目がスクロール時に画面内に留まるように)
- Writeツールの出力がフルスクリーンで「+N lines」クリック時に展開されず折りたたまれる問題を修正
- スラッシュコマンドピッカーが入力中にジャンプする問題を修正し、連続部分文字列のみを青色でハイライトするように改善
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/pluginマーケットプレイスで認識されないソース形式のエントリがあっても全体の読み込みに失敗しないように修正 - [VSCode]
/usageがプレーンテキストのセッションコストではなくネイティブの「Account & Usage」ダイアログを開くように変更 - [VSCode] 音声ディクテーションが
~/.claude/settings.jsonのlanguage設定を尊重するように修正
設計判断
Windows環境のPowerShellへのフォールバックは、Git Bashを必須としていた依存を取り除く方向性を示しています。Git Bashは多くの開発者がインストール済みですが、必須化することは不要なセットアップ手順を増やす要因でもありました。シェルツールを環境に応じて切り替える設計は、Windowsネイティブ環境での採用障壁を下げる実用的な判断です。
claude ultrareview のCLIサブコマンド化は、対話型コマンドをCIパイプラインで再利用可能にするパターンです。終了コードの明示(0/1)とJSON出力オプションの提供は、スクリプトとの統合を前提とした設計であり、コマンドの責務を明確に分離しています。
まとめ
Claude Code 2.1.120は、Windows環境の導入障壁低減とCI活用の拡大を機能面で前進させつつ、ホストクラッシュやMCP接続断といった実運用上のクリティカルな不具合を複数修正したリリースです。特にファイルディスクリプタ枯渇の修正は安定性に直結する変更であり、大規模なディレクトリ操作を行う環境へのアップデートが推奨されます。