Claude Code 2.1.120〜2.1.121 リリース:MCP強化・メモリリーク修正・UX改善を一挙投入
Claude Code 2.1.121および2.1.120では、MCPサーバーの信頼性向上、複数のメモリリーク修正、フルスクリーンモードのUX改善、新サブコマンドの追加など、広範な変更が盛り込まれました。
技術的な変更
メモリリークの修正
今回のリリースでは複数のメモリリーク問題が解消されています。セッション中に多数の画像を処理した場合のRSSが数GB規模まで膨張する問題、大規模なトランスクリプト履歴を持つマシンで /usage コマンドが最大約2GBのメモリを消費する問題、長時間実行ツールがプログレスイベントを正常に発行しない場合のリークがそれぞれ修正されました。
MCP関連の強化
MCPサーバー設定に alwaysLoad オプションが追加されました。true に設定すると、そのサーバーの全ツールがツール検索の遅延評価(tool-search deferral)をスキップし、常に利用可能な状態になります。
起動時の一時的なエラーで接続できなかったMCPサーバーが、最大3回まで自動リトライするようになりました。従来は接続失敗のまま放置されていたため、ユーザーが手動で再起動する必要がありましたが、この変更により一過性のエラーを自動的に吸収できます。また、claude.aiコネクターが一時的な認証エラーにより起動時にサイレントで消えてしまう問題や、Microsoft 365 MCP OAuthで重複・非サポートの prompt パラメーターにより認証が失敗する問題も修正されています。
PostToolUse フックがMCPツール以外の全ツールに対しても hookSpecificOutput.updatedToolOutput を通じてツール出力を置き換えられるようになりました。これまではMCPツールのみが対象でしたが、今回の拡張で全ツールの出力を同様に制御できます。
プラグイン・スキル管理
claude plugin prune サブコマンドが追加され、自動インストールされたプラグインの孤立した依存関係を削除できるようになりました。plugin uninstall --prune でアンインストールと同時にカスケード削除も可能です。また、/skills コマンドにフィルター検索ボックスが追加され、スキル一覧が長くなった際にスクロールなしで目的のスキルを見つけられるようになりました。スキルの内容から ${CLAUDE_EFFORT} 変数で現在のエフォートレベルを参照できる機能も2.1.120で追加されています。
新サブコマンド: claude ultrareview
2.1.120では claude ultrareview [target] サブコマンドが追加されました。/ultrareview をCIやスクリプトから非インタラクティブに実行できるもので、発見事項をstdoutに出力し(--json でJSONフォーマット指定も可能)、完了時に終了コード0、失敗時に1を返します。
フルスクリーンモードのUX改善
フルスクリーンモードにおける複数のUX問題が修正されました。プロンプト入力中に過去の出力を読むためスクロールアップした状態でも、タイピングによってスクロール位置が下に戻らなくなりました。端末をはみ出すダイアログが矢印キー・PgUp/PgDn・Home/End・マウスホイールでスクロール可能になり、フルスクリーン・非フルスクリーン両モードで動作します。また、長いURLが複数行に折り返された場合に、どの行をクリックしても完全なURLが開くようになりました。
その他の注目変更
- Vertex AI: X.509証明書ベースのWorkload Identity Federation(mTLS ADC)をサポート
-
OpenTelemetry: LLMリクエストスパンに
stop_reason、gen_ai.response.finish_reasons、user_system_prompt(OTEL_LOG_USER_PROMPTSフラグでゲート)を追加 - Windows: Git for Windowsがなくても動作するよう、不在時はPowerShellをシェルツールとして使用するフォールバックを追加
-
--dangerously-skip-permissions:.claude/skills/、.claude/agents/、.claude/commands/への書き込み時にパーミッション確認プロンプトを出さなくなった -
SDK:
mcp_authenticateがredirectUriによるカスタムスキーム補完とclaude.aiコネクターをサポート -
[VSCode]:
/contextがネイティブのトークン使用量ダイアログを開くようになった
まとめ
2.1.120〜2.1.121は、複数のメモリリーク修正とMCPエコシステムの信頼性向上を中心に、フルスクリーンUXや認証周りまで広範な改善を包含したリリースです。特にメモリリーク修正(画像処理・/usage・長時間ツール)とMCPの自動リトライ・alwaysLoad オプションは、セッションの安定性とツール管理の柔軟性を大きく高めるものです。